研究(データ)で裏付けされた、読書の3つのメリット。

「研究(データ)で裏付けされた、読書の3つのメリット。」のアイキャッチ画像

知識を深める、想像力を豊かにする、本質を見抜く力を身につける、など、
「本を読むと、多くのメリットがある」ということは、直感的に理解をしているけれど、
化学的にはどのようなものがあげられるのか調査をしてみました。

今回は、世の中にたくさん出回っている「読書のメリット」の中から、
化学的に裏付けされた3つのメリットを厳選して紹介したいと思います。




①語彙力が向上する

海外の先行研究により, 読書量, 語彙力, 文章理解力には緊密な相互関係が存在することが明らかになっている。….結果として, 全体的にはいずれの読書量指標も語彙力および文章理解力指標と正の相関を持つこと, 読書量推定指標間には正の相関があるもののそれほど高い相関係数は得られなかったこと, の2点が示された。

複数の読書量推定指標と語彙力・文章理解力との関係

改めて研究により語彙力と読書には相関性があることがわかります。言葉は、簡単そうでいて、ときに難しいと思う瞬間があります。読書をすることで正しく言葉を知り、正しく言葉を使うことができそうです。




②テクノ依存症※の防止策になる

情報環境が及ぼすテクノ依存症の予防策として、先行研究のない「良書の読書」効果に着目し、理論仮説を設定した。それは、「良書読書量が多い人は、QOL(Quality of Life)が高く、….その結果、良書読書量が多い人は、利他的価値観のレベルが高く、そのため人間関係も良好で、それが結果としてテクノ依存症への抑制効果を示しているという因果関係が検証された。

情報環境が及ぼすテクノ依存症への良書読書量の抑制効果について

読書量が多い人は、クオリティオブライフ(QOL)が高く、対人関係にも好影響を及ぼし、結果としてテクノ依存症の抑制になることが研究でわかりました。本を読むことは、人生をより良い方向に向かわせてくれることを証明しています。

※コンピュータやスマートフォンをはじめとした情報機器に没頭してしまい、それが無ければ体や精神に症状が出る状態のことをテクノ依存症と呼びます。





③ストレスの解消になる

Reading worked best, reducing stress levels by 68 per cent, said cognitive neuropsychologist Dr David Lewis.
Subjects only needed to read, silently, for six minutes to slow down the heart rate and ease tension in the muscles, he found. In fact it got subjects to stress levels lower than before they started.

(和訳)
認知神経心理学者のDavid Lewis博士は、読書は最も効果的に働き、ストレスレベルを68パーセント低下させたと述べた。被験者は、心拍数を遅くし、筋肉の緊張を和らげるために、静かに6分間読むだけでよい、と彼は発見しました。 実際、実験を始める前よりも低いストレスレベルとなりました。

Reading ‘can help reduce stress’

読書はストレスを解消してくれる、と科学が証明してくれています。
この68%という数字は、音楽鑑賞やゲーム、散歩よりも効果的とのことです。
またうつ病対策としても期待されており、読書とストレス解消の相関は、多くの研究から明らかになっています。




いかがでしたでしょうか?
読書は現代の社会問題の予防にも良いとは、私自身も驚きました。
今回、紹介した読書の3つ以外にも、メリットはたくさんあると思います。私にとって読書は、モチベーションの向上・維持にも非常に役立っています。読書は百利あって一害なし!ぜひ、この機会に本を手に取り、有意義な時間をお過ごしください。