・『出社してからエンジンがかかるまで時間がかかってしまう』
・『面倒くさい仕事をついつい先送りにしてしまう』
・『やる気があるとき、ないときの差が激しく仕事がはかどらない』
真面目に責任感を持って仕事に取り組んではいるものの、どうもやる気が起きなくて、気づいたら仕事を『やるもの』から『やらされるもの』になっている。
仕事をする上でこんな経験をされている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
今回は、そんな『ぐずぐず脳』から『すぐやる脳』に変えられる一冊、茂木健一郎著『結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方』をご紹介します。
慎重であるほど、真面目に脳が働き、すぐに行動に移せなくなり、また、逆にあまり深く考えない人ほど、やるべきことをすぐに行動に移し、結果を出している。この違いを脳科学的な見地から紐解いているのが本書です。
まずは当書のデータから。
結果を出せる人になる!「すぐやる脳」のつくり方 / 16ページより引用
すぐに動けない人の原因を、脳科学的にご説明しましょう。それは脳が正しく働いているためなのです。
脳の前頭葉が指示通りに機能して、抑制が利いてしまっている人のことです。
日本人特有の真面目に規律をしっかりと守ることが、脳の抑制となっており、行動にブレーキがかかってしまっていることがこの本を通じて学ぶことができました。
また逆に、どうすれば無意識化で行われている脳の抑制を外すことができるのかについても同時に理解することができました。では、どうすれば外すことができるのかを
茂木先生の言葉をお借りしてお伝えしていきたいと思います。
この記事の目次
真面目に生きるほど、行動力が失われる時代
例えば上司に「リスク対策をしっかりとって問題ないなら実行しなさい」と言われると、『仕事を慎重に進めないといけない』と、脳に抑制がかかり行動が制限されてしまいます。これは集団のルールに忠実な人ほど、「慎重に検討しなきゃ・・」「常識的に考えると・・」といった抑制が働くため、行動にブレーキをかけてしまいがちなのだそう。真面目に生きようとするほど、行動力は失われていってしまう。と本書には書かれています。
深く考えないほうが、うまくいく!
「すぐやる脳」に変えるために大切なことは、あまり深く考えないことを習慣化することであると書かれています。脳の前頭葉には「努力するために使う回路」と呼ぶべき部位があり、その回路が活性化しているときは、脳が「頑張っている状態(無理をしている状態)」です。この状態にあると脳を疲れさせてしまう作用があるため、習慣化や継続には向いていません。
深く考えてしまうほど、頑張らないといけないと脳が判断し、行動力が失われてしまうというのです。そのため、目の前の努力を「頑張る行為」と意識せず、物事に取組むことを習慣にすることが『脳の脱抑制=すぐやる脳』への近道であると茂木先生は語っています。
最後に
ここまで、脳の抑制と、脳の抑制を外すにはどうするか?を紹介してきました。
自分自身、目の前の仕事に慎重になりすぎて、すぐに手を付けられないことが往々にしてあるので、深く考えすぎず(もちろん考えることも大事ですが)、すぐに行動する「すぐやる脳」にシフトしていきたいと思います。
本書では更に、実践的な「すぐやる脳」の鍛え方も書かれておりますので、ご興味のある方はぜひ、ご一読ください。