やる気スイッチの処方箋

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心に火をつける万能の方法はない。

やる気が上がる8つのスイッチ 8ページ

本書では最初にやる気、モチベーションについて理解しなくてはならないこととして、上記のように述べている。何かを始める際「やる気」とその「継続」は重要課題となる。やる気のあげ方がわからない人もいれば、もともとパワーに満ち溢れていてモチベーション維持は難しいことでは無いという人もいるだろう。様々なタイプがいるが、本書ではそれらを8つに分類して解説されている。

本書では以下のことが学べる。

心理学に基づいた8つのタイプからみる
やる気スイッチをONにする方法



先述の通り、本書ではやる気タイプを3つの軸を元にして8つのタイプに分類している。
3つの軸は『マインドセット』『フォーカス』『自信』の3つから成っており、それぞれをチェックしていくことで、自分のタイプがわかるというものだ。
自分がどのタイプなのかを考えながら読み進めていただきたい。



3つの軸の選択

①マインドセット
→A_証明マインドセット / 誰かから認められることに喜びを感じる
→B_成長マインドセット / 自己成長に喜びを感じる

②フォーカス
→A_獲得フォーカス / 賞賛を得ることに動機付けられる
→B_回避フォーカス / 人からの批判をされないことに動機付けられる

③自信※
→A_自信が大きい / 物事をやり遂げる自信がある
→B_自信が小さい / 自分には困難でできないことがあると感じる

自信が大きいか小さいか。ここでいう『自信』とは「俺様最強!」のような根拠の無い自信ではなく、
「これから起こりうる困難を乗り越えることができる自信があるかどうか」である。



8つのタイプ

先述の3つの軸の組み合わせによってタイプが分かれます。
あなたはどのタイプに当てはまるだろうか。

タイプ1 中二病

①証明マインドセット ②獲得フォーカス ③自信はなく不安定

いつも引っ込みがちで、憂鬱な感じを漂わせているが努力はしない。
最小の投資で最大のゲインを得ようとする。自分の能力に自信が持てないタイプ。

タイプ2 うざいやつ

①証明マインドセット ②獲得フォーカス ③自信はある

自慢が多く、いつも注目されていたい性格。
批判を聞く耳を持たず、自分の失敗を隠すこともあるタイプ。

タイプ3 臆病者

①証明マインドセット ②回避フォーカス ③自信はなく不安定

周囲と壁を作りいつも不安に駆られている。プレッシャーに押しつぶされそうになっていて、
予期せぬ事態に対応できない。新しい仕事には拒絶反応示すタイプ。

タイプ4 退屈な人

①証明マインドセット ②回避フォーカス ③自信はある

静かな自信を持ち、いつも注意深いが、自分の得意とすることしかやらない。
変化には強く抵抗する傾向があるタイプ。

タイプ5 やる気の空回り

①成長マインドセット ②獲得フォーカス ③自信はなく不安定

意欲に満ちているが、遂行能力は低い。しかし学びたいと言う情熱はある。
楽天的で自分には成功する能力があると思っているタイプ。

タイプ6 真面目な見習い

①成長マインドセット ②回避フォーカス ③自信はなく不安定

自分なりの美学を持ち、やるべきことに集中する。今は遂行能力に欠けているが、
学んで熟達する覚悟がある。守りに強いネガティブ・シンカータイプ。

タイプ7 新星

①成長マインドセット ②獲得フォーカス ③自信はある

エネルギッシュで楽天的。壁にぶつかるほど力が湧き出る。
アイディアの宝庫であり革新的であるタイプ。

タイプ8 熟練の匠

①成長マインドセット ②回避フォーカス ③自信はある

責任感が強く信頼でき、いて欲しい時にいてくれる。
常に第二第三の矢を持ってことに臨み、ミスが少ないタイプ。



8つのタイプ共通の処方箋

ステップ1 証明マインドセットを成長マインドセットに!
証明マインドセットを持っていたら、それを成長マインドセットに変えるようする。
すでに成長マインドセットを持っている人はステップ2へ。

ステップ2 スキルを身につける!自信も一緒に。
必要なスキルを身に付けましょう。スキルとともに自信をつけるようにしましょう。
2つのフォーカスそれぞれに学習の仕方とスピードは異なっているので注意してください。
スキルも自信もついたと思ったら次のステップ3へ。

ステップ3 フォーカスにあった環境作りを!
それぞれのフォーカスを理解して、最も力を発揮しやすい状況を整えましょう。
ステップ3の作業には終わりはありません。常に自分やその人のフォーカスに合った環境を
作っていくことがやる気の持続に繋がる。

最後に

今回はタイプの診断と、8タイプに共通する処方箋までを紹介した。
あなたはどのタイプに属していただろうか。『中二病タイプ』だった人も、『うざいやつタイプ』だった人もいるかもしれないが、決して気を落とすことはない。これらは固定的なものではなく、鍛錬により変化いくことができるものだ。
今自分のタイプを理解することができたなら、大事なのは今日より明日、どのように今後物事に取り組むか。それ次第で未来は大きく変わるはずだ。
今回は各タイプの治療法は割愛している。気になった方はぜひ本書にてご覧いただきたい。

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