やってみたい、なってみたいと思っても自分には無理だと挑戦する前から諦めてしまったり、挑戦してみたはいいものの、途中でやめてしまったりした経験はないだろうか。おそらく多くの人が経験のあることだろう。
そんな人に是非読んでほしい一冊、「後悔しない生き方」を紹介する。
本書は、今や誰しもがご存知であろう有名実業家の堀江貴文著の一冊だ。
今では成功者のイメージの強い著者だが、多くのトライアンドエラーを繰り返して今の場所を築いている。そんな堀江氏のマインドセットを中心に学ぶことができる。
今回は本書の言葉をお借りし、やりたいこと、なりたい自分があるが挑戦できていない人、挑戦を始めた人に向けてためになる考えをかいつまんで紹介していきたい。
やりたいこと、なりたい自分があるが挑戦できていない人へ
やるか、やらないか。
これに尽きるのではないだろうか。自分に才能があるかどうかはやってみないとわからない。なりたい、やってみたいと口では言うものの、「わたしには才能がない」と諦めてしまうのは、現状維持し、『今のままで満足です』と言っているのとそう変わりはないことだろう。
私たちは何か新しいことに挑戦する時、往々にして臆病になってしまうものだ。しかし、『やってみないとわからない』というマインドをもって、とりあえずは一歩前に踏み出すことが大事だと感じる。口で言うほど簡単ではないが、それ以外に進む方法はないのではないだろうか。
気づかないうちに合理的な行動をとっている。
ダイエットしたいが時間がない。転職したいが自信がない。独立したいがお金がない。私自身も経験のあることだが、こんな小言をつぶやいたことはないだろうか。これは結局『〜できない』のではなく、『〜しない』と“変えない選択”をしている。堀江氏のお言葉を借りると、『変えたいけどできない、のではなく本当は変えたくない。無意識化のうちに変えないという合理的な選択をしている』。
それは結局のところ、『変えない=楽』だからではないだろうか。例えばダイエットをするならランニングするために、朝少し早く起きなければいけないし、転職するなら、仕事の時間外で自分の時間を削って履歴書を書かなければいけない。独立したいなら多少のお金をなんとかして工面しないといけない。
これらは私たちにとって面倒なことなのである。でも、なにかを得ようとするなら、何かを犠牲にしなければいけない等価交換の考えは世の中の原理だと感じる。
考えすぎて行動しない人が常にチャンスを逃す。
「プライドが高かったり、人の目を気にする人ほど、行動することのスピードが鈍化する」とある。
新しいことに挑戦する時、あなたの周囲は後ろ指を差して笑うかもしれないし、中には邪魔をする人もいるかもしれない。そういったエネミーたちに足を引っ張られて、立ち往生している時間がチャンスを逃していることに他ならないのではないだろうか。
一歩でも二歩でも足を前に進めることだけが人生を変える鍵になると感じる。
挑戦を始めた人へ
何かをするのに必要なのは、死ぬまでの時間だけ。
やりたいことをして生きていくために何より必要なのは死ぬまでの時間だという。
時間をいかにして確保し、自分のために使うのかが重要である。そのためには他人のために時間を使わないことが重要。忙しいと言う人に限って他人の指示や命令に従って行動している。
人間、等しく与えられた時間の中でいかにして、自分のためになる時間を創出していくか。言い方を変えると「他人の時間に生きるか自分の時間に生きるか」を意識して行動する必要があると感じた。
ギブアンドテイクではなくギブアンドギブ
やりたいことをして生きようとしてもいつの間にか見返りを求めてしまっていることがある時は要注意。
よくギブアンドテイクというが、見返りを求めてばかりいると自然と人が離れてしまい、逆にギブを繰り返すと自然と人が集まるという。ビジネス以外でも言えることだが、ギブアンド“ギブ”を意識していきたい。
アイデアに価値がなくなった時代に試されるのは実行力とスピード
これはアイデアに価値がないという訳ではなく、インターネットを検索すればアイデアは多く転がっているために、アイデアの価値が下がっているという。たしかにアイデアとアイデアを掛け合わせれば良し悪しはあれども新しいアイデアはいくらでも出てくる。
そんな現代に必要なのは誰しもが頭の中で持っている(または創り出すことのできる)アイデアではなく、それらを実行する力とスピードだ。
人生はいつからでもリカバリーできる
挑戦して失敗しても、人生はいつからでもリカバリーができる。挑戦した結果、失うものはあるかもしれないが、同時に得るものも多くあるはずだ。大切なのはやりたい!というピュアな気持ちを忘れず前に進み続けて何度失敗しても、成功するまで挑戦することではないだろうか。
最後に
今回は『後悔をしない生き方』の中の堀江氏の言葉からいくつかを抜粋して紹介した。
冒頭にもお伝えしたが、やってみたいことがある人、なりたい自分がある人や、いつも途中で挫折してしまう人、何をするにも迷って動けない人には非常にためになる本になっている。
そんな悩みのなる方は是非本書を手にとってみてはいかがだろうか。