目標達成のためのメソッド

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学校や仕事、私生活において『やり抜く』ことは非常に重要。
ですが、重要なこととわかっていても途中で息切れを起こしてしまったり、辞めてしまったり。いつも断念してしまう…。なんて悩んでいる方も多いのではないだろうか。今回はそんな方にこそ読んでいただきたい一冊、ハイディ・グラント・ハルバーソン著『やり抜く人の9つの習慣』をご紹介する。
本書ではコロンビア大学の心理学研究で行われたやり抜く人の習慣を化学的に分析したものを題材に、実践的な『やり抜く方法』をまとめて凝縮された1冊になっている。

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私自身、物事を最後までやり抜くことには正直あまり自信がない。
「自分は根性が足りない」と自己嫌悪することもよくあるくらいだ。
私と同じような悩みのある方はやり抜く技術を知ることで目標を達成する1つのきっかけになるのではないだろうか。

ここまで述べた通りではあるが、本書で得られるのは以下の内容だ。

心理学に基づいた目標を達成するためのやり抜く力



本書では心理学に基づいて正しい思考と行動により目標達成が可能になるという「やり抜くための方法」を9つの習慣としてまとめられている。
今回はこの9つの習慣をわかりやすく大きく5つに分けてご紹介する。


#1 目標設定と行動計画

具体的かつ詳細に目標を設定する
「ダイエットして痩せたい」という目標がある場合は、例えば「10kg痩せる」など具体的な数値で目標を定める。その上で「メンタルコントラスト」という、“目標を達成したことで得られること”と同時にそこに到るまでの障害を繰り返しイメージする。 ダイエットでいうならば、得られるものは「健康的な身体」や「異性からモテること」などが想像できる。障害になることは、「食事管理」や「運動を継続すること」なのが挙げられそうだ。

次にやることは、いつ何をどのようにやるかという行動計画を立てることだ。
例えば“毎週月曜、水曜、金曜は朝8時から30分ランニングをする”といった具合でしょうか。
これを何があっても実行に移すことが大事なので、忘れないようにiPhoneのリマインダーを使って実践してみるのもいいかもしれない。大切なのは事前にやるべきことを、明確にしておくことだ。



#2 目標までの距離を意識する

目標に対するフィードバックを得ること。
例えばダイエットなら今どのくらい減量ができたのかを定期的にみることで目標までの道のりを再確認する。
ここで1つポイントになるのが「これから思考」というもの。
10kg減量を目標としてフィードバックの際に8kg減量していたとしよう。目標には達してないが「ここまでで8kg痩せれた」と考えてしまうだろう。だがこれが大きな油断の元になる可能性が高い。
この場合「あと2kgだ!」というように『これから思考』を意識する。



#3 現実的な楽観主義者になる

「望むものは簡単にできる、手に入る」と思ってしまうとこちらも油断を生じて、行動を怠ってしまうため、成功率が大きく下がる。そのため、「目標を達するのは難しいこと」としっかり認識をしておく必要がある
時に楽観主義は功を奏することもあるがこれは肝に命じておきたい。



#4 やり抜く力は筋肉を鍛えるのと同じ

やり抜く力は筋肉のように鍛えていくもの。これまでに取り組んだことのないこと、気の進まないことを自らの意思で実行することや、目標達成における成功体験を通してやり抜く力(意志力)は鍛えられていく。



#5 成功確率を高めるために

困難な目標、例えば禁煙とダイエットなど2つの目標を同時に行うと途中で挫折してしまう確率が高まるため1つに集中して取り組む。

また、目標を達成する為には「〜をしない」という目標を、「〜する」と置き換えて実行していく。これは心理学で人はある思考をしないようにするとかえってそのことで頭がいっぱいになってしまうという。


最後に

これが「やり抜く力」の大まかな全容だ。物事をやり抜くのは精神論ではなく、正しいやり方があることがわかった。これから目標をもって行動する人はぜひこの本の技術を意識して行えば達成できるだろう。今回は大きく5つに分けて紹介させていただいたが、詳細はぜひ本書にてご覧いただきたい。