『漫画から学ぶ人生と仕事』というテーマでお送りするbook marks MAGAZINEの特別編第二弾。
第2弾は4巻、5巻の中で人生や仕事において活用できる学びをかいつまんで紹介したいと思う。
注意:ネタバレを含みます。
経験することの
大事さ
知りたいことのおおよそ半分は
ネットや本で調べればわかることだ。
どこにも載っていない
「もう半分」を知るためには自分で考えだすか
宇宙兄弟 4巻から引用 / 真壁 ケンジ
経験するしかない。
第三試験の最中、真壁ケンジが試験課題の「真っ白のジグソーパズル」をしている時の言葉。
今の時代、インターネットを使えば、欲しい情報はなんでもすぐに手に入るようになった。
本もまた同じで、読めば多くの知識、知恵を与えてくれる。
でも、「白いジグソーパズルを完成させた時の気持ち」なんてどこを検索しても本を読んでも載っていないし、たとえ誰かに聞いたとしてもそれは知ったことにはならない。経験をするほか知る術はないのだ。
近年、技術の発展で世の中は非常に便利になり、これは今後も加速するだろう。しかし私たちは考えることや、経験をしてみることを忘れてはならない。やはり「経験」に勝るものはないのだと改めて感じさせられる言葉だ。
仕事や人生で
迷った時
宇宙兄弟 5巻から引用 / 天文学者 金子シャロン
あなたのことならあなたの胸が知ってるもんよ
「どっちが楽しいか」で決めなさい。
第三試験の最後の課題。チームの中から宇宙飛行士に相応しい人と思える2名を話し合って選出するという難問。「正しい選出方法は何か?」と悩むムッタは幼少期のシャロンとの会話を思い出す。あることに悩むムッタに対してシャロンが言った言葉である。
『どっちが楽しいかで決めなさい。』
私たちはこれまでもこれからも人生の分岐点で、進むべき道に悩むことは多く訪れる。
悩む理由は単純で、どちらにもメリット・デメリットがある。
両者を天秤にかけてムッタのように“どっちが正しいのか”を考えてしまうものだ。
でもどちらも正否はないというのが結論ではないだろうか。そんな迷いのある時の判断基準として“どちらが楽しいかで決める”というのはとても重要なことに感じる。
みんな違って
みんな良い
宇宙兄弟 5巻から引用 / 南波六太
グーみたいな奴がいて、
チョキみたいな奴もいて、
パーみたいな奴もいる。
誰が一番強いか
答えを知ってる奴いるか?
宇宙第三試験の最後の課題でムッタと同じチームだった4人に向かって「ジャンケンで決めよう」と提案する。突飛な提案に批判するメンバーもいる中、ムッタが発した言葉。
「グーみたいな奴がいて、チョキみたいな奴もいて、パーみたいな奴もいる。誰が一番強いか答えを知ってる奴いるか?」
人それぞれ違いがあって当たり前で、それぞれに良さがある。走るのが得意な人もいれば、絵を描くことが得意な人もいる。仕事なら、営業が得意な人もいれば、企画が得意な人もいる。何が得意な人が優れているのか?なんて答えはなくて、“みんな違って、みんな良い”と改めて思わされる言葉だ。
大事なのは自分はグーなのか、チョキなのか、パーなのかを理解し得意なことを伸ばすのか、苦手なことを補填するのかを考え、行動することではないだろうか。
今回は宇宙兄弟4巻、5巻の中で人生や仕事に活きる考え方を宇宙兄弟の登場人物の言葉を借りて紹介した。次回は7巻以降で学びとなる考え方を伝えていきたと思う。
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第3弾につづく