ビジネス書を読む人は出世する!?

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タイトルにある通り、ビジネス書の読書と出世の関係性について書きたい。
様々な情報がネットなどで手に入る現代であっても、ビジネス書は知識や知恵、時に人生観すら変えるような成長を促してくれることもある。
我々book marks MAGAZINEも、ビジネス書をテーマに記事を投稿させていただいているが、今回はそんな“ビジネス書”と出世の因果関係について、ハイブリッド型総合書店honto調べのビジネス書に関するアンケート調査を元にその考察をまとめていきたい。

調査概要
調査タイトル:ビジネス書に関するアンケート調査
期間:2018年7月2日~7月4日
調査方法:インターネットリサーチ
調査対象:全国20代~50代のパート・アルバイトを除く、会社員(正社員、契約社員、派遣社員)男性アンケート協力:アイブリッジ株式会社

ビジネス書をどれくらい読む?

Q1のアンケート回答図
引用:「ビジネス書を最もよく読むのは部長職以上」(ハイブリッド型総合書店honto調べ)https://honto.jp/article/osusume-biz.html

データ分析/考察

データでは最も読書量が多い、『週1〜2冊』を軸に紐解いていきたい。
左の役職別で見ると、全体の中で最もビジネス書の読書量が多いのは部長クラスであった。『週1〜2冊』と答えた人が31%と全体平均より10PT高い数字を記録している。
一方で1ランク下の課長クラスは最も低い14%となっている。管理職のスタートラインであるため、慣れないことも多く、仕事に追われ、本を読む時間が取れていない、または中だるみではないかと考察できる。その中で読書を続けた一部の人(14%)が出世をしているのではないだろうか?

右の年代別で見ると、20代で『週1〜2冊』と答えた方が25%。30代が24%となっている。20〜30代は社会では若く、まだまだ現役層のため『出世思考がもっとも高い』のではないだろうか。


次にご覧いただきたいのはビジネス書を読む理由。

ビジネス書を読む理由は?

Q2のアンケート回答図
引用:「ビジネス書を最もよく読むのは部長職以上」(ハイブリッド型総合書店honto調べ)https://honto.jp/article/osusume-biz.html

データ分析/考察

左の役職別で見ると『仕事に必要な知識を増やしたい』が全体平均69%となっている。役職に関係なく高いPTが見受けられた。ビジネス本を読むほとんどの人は仕事に対して前向きで成長をしたい。または立場の変化などから、必要なスキルを身に付けたいと考え、ビジネス書を手に取っているようだ。

右の年代別で見ると、20代、30代の層は『自分のできることを増やしたい』という回答、40代、50代では『仕事に必要な知識を増やしたい』という回答が多くみられた。
前者は新卒から2年目。2年目から3年目と目まぐるしく変化が起こるため、必要に応じ、ビジネス書を用いてスキルアップをしているようだ。
後者の「仕事に必要な知識を増やしたい」は部長職以上になり、中には経営層に入る方も多いことから、現場で通用する知識以外の技能が必要になりその必要性からビジネス書を読んでいるのではないだろうか。



全体考察

今回は『ビジネス書をどのくらい読むか?』『ビジネス書を読む理由は?』の2つのデータをご覧いただいた。
結論としては出世とビジネス書の因果関係は断言することはできない。

だだし、1つだけ確かなのは『本を読むことによるメリット』は科学的に解明されており、語彙力の向上や、ストレス解消等々、多数の利点があることは研究の結果わかっている“事実”であり、それらが“出世”とまったくの無関係であるとは考えづらいことである。


出世や、仕事において何かを成したいと考えている方は、ビジネス書を読んで自身のスキルアップや自己啓発などに役立ててみてはいかがだろうか。読んで損をすることはなく、時にあなたに力を与え、時に人生に大きく影響を与える本に出会うことだってあるはずだ。