読書は脳機能を強化する!?

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以前、科学的根拠を元に、読書によって語彙力の向上・テクノ依存症の防止・ストレス解消という3つのメリットが得られることをご紹介させていただきましたが、今回は、読書によって脳機能が強化されるという研究についてご紹介します。読書が脳機能にどのような影響を及ぼすのか必見です。


読書により『視覚的に処理する脳』の能力を高める

人間にとって比較的新しいスキルである読書は、脳の力を競うのではなく、世界を観察するような古代のスキルと平和的に共存することができます。識字能力を身につけることは、顔、家、道具などの非言語刺激を視覚的に処理する脳の能力を実際に高めます。….人間が読むことを学ぶにつれて、「視覚的単語形態領域」(VWFA)と呼ばれる脳の領域は、文字や文字に敏感になります。以前の研究では、VWFAの開発は、オブジェクトにリンクされた視覚情報を処理するために利用できるスペースを占有することを示唆しています。しかし、Huettig は水曜日に、「隣人の領域を共食いするどころか、視覚的な単語の形の領域(VWFA)は、これらの上に重ねられ、他の視覚的なカテゴリーに反応したままである」と説明しました。「したがって、読むことを学ぶことはあなたにとって良いことです」とHuettigは続けます。「それは読書を超えて視覚的な脳の反応を鋭くし、あなたの視覚システムに一般的に良い影響を与えます。」

Brain scans reveal exactly why learning to read is good for the brain | Inverse

本研究は、マックス・プランク心理言語学研究所のFalk Huettig博士とAlexis Hervais-Adelman博士率いる研究チームで判明させました。脳の領域は限られており、文字を読むということは、脳のリソースの多くを奪うため、文字の習得や読書の経験を多く積むということは脳にとってマイナスなのでは?と主張されることもあったらしいですが、今回の研究で、特に視覚的な脳の機能において良い影響があることが分かりました。



読むことで『言語や感情移入に関連する脳の部分』を活性化させる

2013年のエモリー大学の研究で、ボランティアの学生に9夜連続で読書を行わせた。
その後に行ったMRI検査で、左の側頭葉の脳神経のつながりが増加していることが分かったそこは、言語の受け入れに関する領域。最も興味深いことは、被験者はスキャン中は読書していなかったにもかかわらず、言語プロセスの強化が明確だったこと。研究をまとめた神経外科医のグレゴリー・バーンズ(Gregory Berns)によると、この増加したつながりは「筋肉みたいなもの」。想像してみてほしい。もし毎晩、読書をしたら、このつながりがどれほど強くなることか!

A novel look at how stories may change the brain

左の側頭葉の脳神経のつながりは、言語や感情移入に関連する組織で、他人の考えを理解しようとすることで人付き合いもうまくなることも分かっているとのことです。





最後に

いかがでしたでしょうか?
予想はしていたものの、読書は脳機能の向上にも役立っていることがわかりました。
脳のトレーニングは、筋肉トレーニングと似ていて、読書をすればするほど脳組織が活性化されるので、継続的な読書習慣をお勧めいたします!