『漫画から学ぶ人生と仕事』というテーマでお送りするbook marks MAGAZINEの特別編。
知らない人はほとんどいないのでは?というくらいの国民的漫画、スラムダンクについて書いていきたいと思います。スラムダンクは週刊少年ジャンプにて、1990年〜1996年にかけて全276話にわたり連載されたバスケット漫画です。当時、私は小学生でしたが『スラムダンクを見てバスケットボールを始める』友達が何人もいました。連載が終了して20年以上経過している現在もなお、衰えることが全くない、根強い人気を誇り、国内の累計発行部数はジャンプ漫画史上でもトップ5に入る記録です。(2020年6月現在)
今回は、スラムダンクから学ぶ人生と仕事 第1弾として、1巻〜3巻の中から、私目線で仕事に活用できる学びをいくつか紹介したいと思います。
注意:ネタバレを含みます。
第1弾:1巻〜3巻の学び

相手に認めてもらうためにとる行動
中学3年間で50人の女子にフラれ続けた男、赤髪リーゼントの不良、桜木花道(以下、花道)。
高校に進学し、赤木晴子(以下、晴子)に一目惚れをして、彼女目当てにバスケ部に入ることを決意します。
しかし、お調子者で礼節がない花道を、晴子の兄であり、キャプテンである赤木剛憲(以下、ゴリ)は入部を認めません。そこで花道は、入部を許してもらうために、バスケットコートやボールを徹夜で磨き上げ、バスケに対する姿勢を認めてもらい、入部を果たします。人に認めてもらうには、どうすればいいのか?ということを考え、すぐに行動に移した花道。相手の想像を上回る努力をすることで相手に認めてもらうこと、これは仕事や人生においても、重要なことかと思います。

栄光に近道なし
無事入部をすることができた花道。早速練習が始まりますが、初心者の花道は一人で『基礎練習』をします。くる日もくる日も基礎練ばかりで、不満を募らせコートを出ていくのですが、少しづつスポーツマンとしての自覚が芽生え始めていた花道は、自らの意思でまた基礎練を始めます。
これは当たり前のことですが、漫画の主人公も私たち社会人も一緒で、基本を疎かにしていては成功はしないこと、栄光に近道はないということを、改めて教えてくれています。

志を高く持つということ
とある教室での一コマ。ゴリはクラスメイトから聞かれた目標に対して間髪入れずに、『全国制覇』と答えます。リーダー(キャプテン)が掲げる目標が明確なほど、部下(部員)たちの士気をあげることにつながるはずです。志を高く持ち、しっかりと口に出すことは仕事においても大切なのではないでしょうか。

その人に合った負けない武器を作ること
スラムダンクの名言の1つである”リバウンドを制する者は試合を制す”、のちに花道のバスケット人生の礎となるリバウンドをゴリから教えてもらうシーン。
ゴリは恐らく、初心者ではあるものの、爆発的な瞬発力・ジャンプ力、花道の異常な身体能力の高さを見越して唯一無二の武器を授けたのでしょう。これは、人の才能を見抜く力や、誰にも負けない武器を作ることとして仕事にも大きく結びつくものではないでしょうか。

その人に合った最適なマネジメント
シュートミスしたボールを獲るリバウンドを地味だからやりたくないという花道ですが、花道の性格を見越して、その気にさせる(士気をあげる)言葉の伝え方をしているところが、ゴリのマネジメント力の高さを物語っています。
今回はスラムダンク1巻〜3巻の中で人生や仕事において学べるポイントを紹介しました。次回は4巻以降で学びとなる考え方を伝えていきたいと思います。
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第2弾につづく